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2011/12/25 (Sun) トポール「マゾヒストたち」  あの澁澤龍彦が日本に紹介したマンガ

トポール01


トポール「マゾヒストたち」  あの澁澤龍彦が日本に紹介したマンガ



 澁澤は小説や文学的エッセイ、サド研究やフランスの異端・幻想文学の翻訳でも知られるが、ちょっと変わったマンガの紹介も行っている。1969年に薔薇十字社より発行されたトポールの「マゾヒストたち」がそれだ。
 このタイトルを読んで、オヤッと思った人も多いのではないだろうか。澁澤龍彦といえばサド研究の大家である。それが「マゾヒストたち」というのはおかしいのではないか…。
 トポールはこの「マゾヒストたち」でデビューして、何冊かの漫画集というかイラスト集みたいなものを出しているが、幻想的な小説も書いていて、わが国では二冊が翻訳されている。またその絵を使った「未開の惑星」というアニメもフランスで作られていて、これはカルトな人気を集めている。
 サド研究の澁澤龍彦が「マゾヒストたち」に入れ込むというのも面白いが、澁澤は当時かなりこの漫画集を面白がっていたようだ。解説でこの漫画集をいろんな友人・知人に見せてその反応を愉しんだと書いている。三島由紀夫とか国際派モデルの山口小夜子とかそうそうたる面々に見せたらしい。どの漫画に嫌悪感を感じるかで相手の心理分析ができると茶目っ気たっぷりに解説していた。
 澁澤とマンガというのは結びつきにくい。あまりマンガは興味がなかったと見えて、エッセイ・評論を通じてマンガについて書かれたものは見当たらない。しいてあげるなら、大島渚が監督した白土三平・原作の「忍者武芸帳」という動かないアニメ映画についての論評ぐらいだ。にもかかわらずトポールのマンガについては、わざわざ解説まで書いて出版している。かなりのお気に入りだったのだろう。
 実はぼくも澁澤龍彦の「マゾヒストたち」によってトポールの存在を知り、好きになった。日本で発売されたトポールの作品集はこの「マゾヒストたち」だけだが、フランスやドイツでは何冊か出ていて、洋書専門店や洋書の古書店をまわっては集めた。
 それらの作品集を見ていくと、最初の「マゾヒストたち」のいっけん稚拙に見える絵が、だんだん洗練されていって、けっこう上手な絵になっていっている。ふつう怪奇ものが洗練されると恐怖度が反比例して半減されてしまうことが多いのだが、トポールの場合は悪夢の度合いがいっそう深まっている。根っから悪夢に捉われた作家なのだ。



トポール02

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2011/12/24 (Sat) 貸本漫画「竹内寛行版 墓場鬼太郎」が第19巻まで出たという謎

竹内鬼太郎


貸本漫画「竹内寛行版 墓場鬼太郎」が第19巻まで出たという謎



 鬼太郎といえば水木しげるセンセイの代名詞だが、貸本マンガでは別の作者によって描かれた「墓場鬼太郎」が存在することが、マニアのあいだではよく知られている。
 竹内寛行というマンガ家が描いた「墓場鬼太郎」がそれである。
 しかもこの作品は本家の水木版よりも人気があったらしく、水木版が出版元の兎月書房に四巻で無理やり打ち切られてしまうと、その後五巻から描き手が竹内寛行に変更されて、なんと19巻まで刊行された。
 今、竹内寛行の描いた鬼太郎を見ると、絵のレベルが水木センセイとは雲泥の差である。とにかく下手でガサツなのである。にもかかわらず、当時の貸本の読者にはこちらが支持されて、19巻まで刊行された。驚きというほかない。今読んでみるといったいどこが当時の貸本の読者の人気を呼んだのかまったくの謎である。ただ言えるのは、ストーリーがのちの水木センセイが雑誌に描くようになってからの鬼太郎VS悪い妖怪というパターンをすでに踏襲してることだ。当時の水木版鬼太郎は場合によっては人間に敵対する存在だった。竹内版は人間の味方で悪い妖怪と戦う。そうした違いがあった。そこが人気の差になってしまったようだ。
 もっとも水木センセイも少年マガジンに連載するようになってからは、人間に敵対する鬼太郎を修正して、人間のために悪い妖怪と戦う存在としたのだった。

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2011/12/23 (Fri) ■バットマンはケーキ作りが得意だった

バットマンのお菓子01


■バットマンは実はケーキ作りが得意だった!

 スーパーマンは自分のプライベートまで持っていた。そこにはガールフレンドの蝋人形まで飾ってあった。
 こんなスーパーマンのプライベートルームに侵入したヤツがいる。姿なき怪人だ。緊張するスーパーマン。
 実は「姿なき怪人」の正体は盟友バットマンであった! 
 その日はスーパーマンが地球に来た記念日だったのでお祝いにかけつけ、ちょっとスーパーマンをおどかしてみたというわけなのだった。なんという人騒がせな。
 最後はバットマン手作りの巨大なケーキをスーパーマンにプレゼントするという心温まる?シーンで終わる。二人の背後には「おめでとう スーパーマン」などというバットマンが作ったとおぼしき横断幕が見える。そして「ぼくが作ったんだがうまいよ。一緒に食べよう」などといっている。バットマンはなんと、ケーキ作りが得意だったのだ。しらなかった!
 バットマンとスーパーマンが手を組んで強大な敵に立ち向かうというストーリーは「DC COMICS」にあったような気がするが、スーパーマンの記念日をバットマンが手作りケーキで祝福するなんて、本家の「DC COMICS」だってこんな作品はないのではないだろうか。

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2011/12/22 (Thu) 「フリッツ・ザ・キャット」のR.クラムがストリートで手売りしたマンガ

クラム01



「フリッツ・ザ・キャット」のR.クラムがストリートで手売りしたマンガ



昔、神田の洋書専門の古書店の店頭でなんとロバート・クラムの「ZAP COMIC」を見つけ、とびあがるほど驚いたことがある。
 といっても、おそらくほとんどの人が何を言ってるのかわからないだろう。
 そもそもクラムを知っている人もごく少数だと思う。
 ロバート・クラムはアメリカのマンガ家だ。ロック好きな人なら、ジャニス・ジョプリンの「チープスリル」のジャケットのイラストを描いたといえば見たことのある人もいると思う。クラムを主人公にしたドキュメンタリー映画も作られたことがある。
 マンガでの最大のヒット作は「フリッツ・ザ・キャット」という猫を主人公にしたマンガ。これはアニメ化もされて、アニメ作品もカルトな人気を得ている。「フリッツ・ザ・キャット」は70年頃描かれた作品だが、ドラッグや反戦、学生運動といった当時のアメリカ社会の若者の現実を擬人化した動物たちを使って描きだし、話題になった。
 「PLAYBOY」誌がその人気に目をつけ、破格のギャラでクラムに仕事を依頼したが、クラムはそれを断った。「PLAYBOY」誌の編集者は「ウチの仕事を断るなんて、いつかホームレスになるぞ」と捨てゼリフを残して帰ったと言うエピソードがある。
 大体クラムというマンガ家はアングラ・コミック誌などを活躍の舞台にしていて、プレイボーイ誌の例を見てもわかるように、商業誌には見向きもしなかったようだ。日本でいえば「ガロ系」のマンガ家なのだ。
「ZAP COMIC」は、クラムが有名になる前、自分で自費出版した薄っぺらな雑誌で、ストリートでクラム自ら手売りしたものだ。一般の流通ルートにすら載らなかった雑誌なのだ。アメリカの古本屋だっておそらく見つからないはずだ。「まんだらけ」だって絶対に売っていないと思う。それが日本の古本屋の店頭に紛れ込んでいるとは…。さすがは神田古書店街、恐るべし。
 私は中学生の頃初めてクラムの絵を見て以来、クラムの作品集はもちろんのこと、クラムの作品が掲載されている雑誌(ほとんどアメリカのアングラ雑誌だが)を見つけると、必ず買ってしまうほどのクラム好きなのだ。
 店頭に山と積まれたパルプマガジンをチェックしていくと、なんと3冊見つかった!  さらにクラムの作品が掲載されているアンダーグラウンドのパルプ雑誌も6、7冊まざっていた。ほかにバットマンが掲載されている例の「DC COMIC」の古いものもあったが、クラムの雑誌に興奮している私にはそちらはどうでもよかった。
 私はこれでも多少は昔のマンガや稀こう本などコレクションしているが、例えば竹内寛行の墓場鬼太郎全巻とか、水木しげるの貸本漫画十数巻とか、原画とか、前衛画家でマンガ家のタイガー立石の自費出版本とかあるが、その中でもいちばん大切にしているのが、このペラペラのZAP COMIX数冊なのである。三月の大震災の時も崩れ落ちた大量の本の中にまっ先に探したのがこの「ZAP COMIX」だった。
ま~、ほとんどの人にはどうでもいい話だと思うが。


クラム02

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2011/12/21 (Wed) ■スーパーマンは休日には火星の絵を描いて遊んでいた!

スーパーマンの部屋01

■スーパーマンは休日には火星の絵を描いて遊んでいた


 数日前に「貸本版スーパーマン」の記事を書いたが、この貸本版の最初に掲載されている「姿なき怪人」というストーリーはスーパーマンのプライベートを描いていて面白い。プライベートといったって、新聞記者をやっているクラーク・ケントのものではなく、あくまでもスーパーヒーローとしての「スーパーマン」の私生活なのである。そんなものがあるのかって? ちゃんとある。スーパーマンは新聞記者の時の住居とは別に、スーパーマン用のプライベートルームもちゃんと持っていたのだ。
 「姿なき怪人」というストーリーはこのスーパーマンのプライベートルームが何者かに荒らされるというハナシだ。しかも作品はスーパーマンのプライベートルームでの過ごし方を紹介していて興味深い。ある部屋には「犯罪予報器」とか「手がかり発見器」「嘘発見器」なんかが置いてある。…スーパーマンはいつから探偵になったんだってツッこみたくなる。
 そして休日には画像のように火星の絵なんか描いて愉しんでいたのである。さらにチェスゲームに興じる姿も登場する。こんなことをしてスーパーマンは日頃のストレスを解消していたのだ。
 またガールフレンドのロイスの蝋人形まで置いてある。いったい蝋人形で何をしようというのか。壁にはガールフレンドとのツーショットのピンナップまで貼ってある。スーパーマンていったい…。
 ところがある日、スーパーマンがひさしぶりに訪ねてみると、部屋に何者かが侵入した形跡がある。緊張するスーパーマン。部屋に侵入したのは誰か? ガールフレンドの蝋人形は無事なのか? 侵入者の正体ははたしていかに。次回へ続く。


スーパーマンの部屋02


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